飲み屋のカウンターに客二人。
 一人はボク、もう一人はボクと同年代の
 変態オヤジ。当然離れて座ってるから
 マスターを挟んで三角形のような位置で
 何となく意識しながらどうでもいい話をする。

 そんな時突然、店のドアが開く。
 見ると、30代の独身女性の
 ボクのタイプじゃないM子だった。
 
 でもタイプとかタイプじゃないは関係なく
 そこでオヤジ二人のライバル心がバチバチと
 火花を散らす。
 そのM子がどっちの近くに座るのか?

 そういえばつい最近のこと、
 電車内で本当に綺麗な女性が、
 周囲に空席がたくさんある中で
 何と、ボクの隣を選んで座ってくれて、
 大感激したのだった。
 
 何気なく触れ合う肩、そして
 シャツから漂ってくるこの香りは
 ひょっとして洗剤はボールドか?
 なんて妄想して・・・、

 あ~、こんなひとときのちっちゃな恋に
 心ときめかせちゃって、お前は小学生か?
 な~んて思って。

 そうそうM子争奪戦はボクの勝利だった。
 そうじゃなきゃこんな話は書かない。
 ボクは、いくつになっても
 やっぱり負けず嫌いだ。
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