一昨日の夜こと、いつもの飲み屋さんで
 40代の女性が周囲の男性たちに
 丁寧に挨拶していた。

 話を聞いていて分かった。
 その女性は、先週亡くなった旦那様の
 諸々お世話になったことへの
 お礼を言っていたのだった。 

 亡くなった旦那様はサーファーで50歳。
 まともに仕事をしない遊び人で
 この辺りではちょっと有名だった。
 でも、先輩たちには可愛がられ、
 友人たちにはとても愛されていた。
 だからだろう、葬儀には遊び仲間だけで
 500人もの参列者があったそうだ。

 奥さんがマスターに語る。
 「付き合って20年、結婚して4年
  最近では家庭内別居だったけど、
  こうなってみると、いろんなことが
  懐かしいのよね~」と。
 
 そして、現在、残された旦那の母親と、
 一軒家に二人暮らしになってしまったこと
 などなど、いろんな悩みや不安を
 静かにポツリポツリと語ってた。

 そんな話を聞きながら、
 重たい雰囲気で酒を飲んだからか、
 その夜珍しく、亡き妻の夢を見た。

 ボクには全く似合わない高級でオシャレな
 レストランで、
 荷物を預け、テーブルに案内され、
 メニューを見て、料理を注文をし終わった時
 奥さんが何故か席を立った。
 
 それから随分時は流れたが、
 
 奥さんは戻ってこなかった。
イメージ 1