昨夜いつもの飲み屋さんのドアを開けると
 カウンターに座ってたA君が、
 笑顔でボクを迎え、隣の席を空けてくれた。
 
 「Hさん、お久しぶりです。早速ですけど
  僕、彼女できて、その報告がしたくて
  Hさんを、待ってました。
  前回お会いした時、
  『お見合いパーティでも
   出会い系サイトでもなんでもいいから
   彼女を作れ。それには迷わず行動だよ。
   待ってたって何も起きないんだから』
  そんな感じで励ましてもらって、

  (へえ~、そんなこと言ったんだ、
   なんて思ったら)
 
  それでその後、意を決して
  お見合いパーティに何度か行って、
  とうとう7月に、今の彼女に
  出会ったんです」と嬉しそうに話した。

  A君は今年42歳、
  彼女いない歴10年の独身男だ。
  前回会った時は確か、
  「週末は一人カラオケで6時間、
  それが今の僕のストレス解消法なんです」
  なんて寂しいこと言ってた。

  そんなことを思い出しながらM君を見ると、
  もっと彼女のことを話したい
  Hさん、色々質問してください、
  そんなオーラをいっぱい出してたので
  仕方なく
  「彼女はどんな人? 今はどんな感じなの?」
  と聞いた。すると
  その説明は熱く、
  そして退屈するくらいとてつもなく長く、
  というわけで、要約してお伝えすると
 
  彼女は40歳で未婚、一人娘で両親と3人暮らし。
  7月から2ヶ月の付き合いだけど、
  毎週2~3回会ってるので、二人の性格は
  もうほとんどお互い理解し合えてる。
  そして、
  もし彼女が「両親に会ってほしい」とか
  「結婚したら・・・」とか「子供ができたかも」
  と言ったら、今すぐにでも入籍しちゃう、
  なんて熱く語った。

  そこで
  「いいね、出会って2ヶ月で結婚なんて早い!
   恋愛のウサインボルト!
   恋愛は熱く突っ走るのが成功の秘訣
   イッキに行こうよイッキに!」

  なんて言っちゃうボクッて
  「ホント いい歳して いい加減」