頭髪が寂しくなってから、
  冬はニット帽が欠かせない。
  一人でいるときは、朝起きてすぐ被り、
  夜風呂に入るとき「あ、一日中かぶってたんだ」と
  気付くまで、ニット帽がずっとボクの頭を被ってる。

  そんな冬の、ちょっと気温が上がって来たある朝
  オデコの生え際あたりが
 (現在はもちろん生え際は存在しないのだが・・・)
  ムズムスし、強いカユミを感じた。
  そこで洗面所へ行き、
  鏡の前に立ち、オデコを見ようとしたら
  案の定ボクの頭にはニット帽が。

  そこでニット帽を取って自分の頭を見た瞬間、
  ナンジャコリャ!の叫び声
  なんと、ボクの頭に
  ハリネズミの背中のような毛が、ボウボウと。 
  ありゃリャ、
  これじゃあ、恥ずかしくて外に出れない!
  もう誰にも会えない! 
  なんて、大げさに嘆いたところで目が覚めた。

  しかし朝食を食べながら、
  見た夢を振り返ってみて思った。
  
  昔は、夢を見ていて
  毛が抜けたことに驚いて目覚めたのに、
  今朝は毛が生えたことに驚いて目が覚めた。

  <「毛が生えるなんて嫌だね」と
    鏡の中の僕が言ったから
    3月1日は「ハゲなんて記念日」>
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