昨日うちの店で、
 おじいちゃんとおばあちゃんの
 「文章の会」が開催された。
 毎回7名ほどの会員が自作の作文を持ち寄って朗読し、
 お互いに批評し合うという会だ。

 一番お若い方が75歳、最高齢は86歳のおばあちゃん。
 一応ボクはオブザーバーとして
 批評会に加わるという設定。

 さて、昨日の話で盛り上がったのは、80歳で、
 これまでずっと独身で暮らしてきたという
 おばあちゃんが書いた作文。
 
 内容はおばあちゃんがOL時代に見た、
 友人と上司の不倫の話。
 朗読しながら
 「個人の名前は出せない」とか
 「これは文集には掲載できない」とか
 色々心配していた。
  
 もう50年以上も前の話だし、
 内容的にもとってもソフトで、
 心配することは全くないとボクは思ったのだが、
 その後議論が噴出した
 
 「当時は不倫なんて言葉はなかったはずだけど」
 「そういうイケない恋愛や浮気は私は大嫌いだ」
 「私は見合い結婚で、主人しか知らないけど。
  昔からそういうことをする女性がいたんですね」
 「浮気する男も女もやっぱり汚い感じがするよね」

 いつのまにか文章の批評ではなく、
 浮気と不倫の批判大会になった。

 そんな激論を聞きながら、
 いや~、みんななんて真面目なんだろう。
 汚れを知らない化石のような人たちだ。
 こんな集団がいるなんて本当に驚きだ。
 
 なんて感心して聞いていたら、
 一番興奮していた86歳のおばあちゃんが突然
 
 「マスターは真面目な人だから、
  当然奥様一筋よね!」とボクに聞いてきた。
  そこでとっさに

  「もちろんです!」とキッパリと答えた。

  お客様は神様だから・・・。