昨夜、いつもの飲み屋は空いていた。
  そんなわけで、マスターとのんびり話していると
  若い女子を連れたA君が入って来た。
  A君とはこれまで何度も会っているが、
  ほとんど話したことがない。
  
  A君は48歳。つい最近結婚して、子供は女の子が一人。
    ちょっとかっこいい男で、職業はキャバクラ経営だ。
  それでよく閉店後、店で働いている娘を連れて飲み歩いている。
  昨夜の連れは20歳になったばかりという可愛い子だった。

  二人ともかなり酔っていて、盛り上がり
  なぜかみんなにテキーラをご馳走したいと言い出した。
  それで、店の売り上げに貢献できるならと
  ボクも言われるがまま、続けて3杯飲み干した。
  テキーラ3杯は久しぶりだ。

  そこでふと考えた。
  毎夜こんなにも豪勢に飲み歩くA君の宴会資金は
  S君とかT君のような純朴な青年や生涯独身の寂しいオヤジが
  キャバ嬢の職業的テクニックで発せられる
  心の全く入ってない愛の言葉に惑わされ
  借金までして通いつめて支払われた結果の、
  そんなお金なのかもなあ・・・、なんて。

  だからか、ちょっと悪酔いしちゃった。