いつものショットバーに
 20代前半に見える可愛い女子二人が、深夜突然来店した。

 するとボクの隣に座って話していた、
 30代後半の独身男子M君が、その女子に気を取られ、僕との会話が中断。
 そこで最初に動き出したのが、50代バツイチ、自称<孤独なおじさん>。
 遠くの席から、グラスを片手にその女子たちの隣に移動した。
 それを見たM君も、負けじと席を立ってその女子たちの所へ。
 すると知らない間に40歳の真面目独身のT君までそちらへ。

 そんな状況を心配したマスターが
 おじさんたちに注意を与えたのだが、その女子たちは
 「私たち、年上の男性が好きだから大丈夫です」
 なんて殺文句を一言、つぶやいたもんだから
 おじさんたちはさらに興奮。さっきまで「金がない」と嘆いていたのに
 「ご馳走するから、なんでも好きなもの頼んでいいよ!」と叫び合う。

 可愛い女子たちは、ダダでお酒を楽しみ、
 おじさんたちは、ありえないだろう夢を胸いっぱいに膨らませ、
 週末の幸せな夜は更けていったのだった。