ある喫茶店で、カウンターに座って本を読んでいた女子大生風の女の子に
 30代に見える、ちょっとチャラそうな男性が声をかけた。
 残念ながら話の細かい内容は聞こえてこないのだが、
 その場の空気から察するに、ナンパである。

 それから5分ほどして、カウンター内の40代後半に見えるママさんが、
 そのチャラ男に
 「○○君、もういい加減にしなさい。奥さんにメールするわよ」と
  強い言い方で注意した。

 その時、女子大生の方を見たら、ちょっと残念そうな顔をしていたのだ。

 この30代の妻持ちのチャラ男。よ~く見たら顔もマアマア。
 きっと話しも上手で、その上肉食系でモテるのだろう。

 そこでふと思った。この喫茶店のママさんの叱り方が、厳しかった理由。
 それはもしかしたら、このママさん、以前このチャラ男に誘われた経験があり、
 何かあったんじゃないのか? なんて。

 そう思ったら、モクモクと妄想が膨らんで来てもう止まらない。
 ボクの頭の中は「金曜サスペンス劇場」になってしまった。

 その時だ、ママさんがおもむろにナイフを手に持った。
 「ダメですママさん」とボクは叫び、イスから立ち上がろうとしたその瞬間
 ママさんはそのナイフで、なんと
 サンドイッチを切り始めたのだった・・・。