昨夜、高速道路のサービスエリア。雨の平日の夕方ということで、客の姿はまばら。
 イートインコーナーでラーメンを食べようと思ったボク、
 食券販売機の前に立って、ちょっと横を見たら
 「季節限定、夏野菜のひき肉カレー」の写真。
 その写真につられ、カレーのボタンを押してしまった。

 そのカレーを食べながら、周囲を見渡すと、
 斜め前の席に、30代後半の夫婦に思えるカップルが、暗い感じで向き合っていた。
 当初は二人とも無言だったが、数分すると、うつむき加減だった男性が
 「疲れたよ・・・。俺、もうダメかも・・・」とポツリと言った。
 そこで正面に座る女性が、励ますのか叱るのか、期待しながら
 耳をダンボにして待っていたのだが、女性の声が無い。

 そこで仕方なくチラッと両者を見たら、
 女性は売店の方をボーッと見つめながら、呆れたというような態度で
 「もう、いい加減にしてよ」という顔をしていた。

 そういえば二人の前に食べ物はない。
 あるのは紙コップに入った無料のお茶だけ。

 その瞬間ボクの頭の中で、二人の今日の一日物語が出来上がった。

 またしても仕事を辞めてしまった男。
 家賃や車のローンの支払日は迫っている。一日中友人や親戚の所を回り、
 借金を頼んだのだが、「もう無理だよ」と、誰も相手にしてくれない。
 その帰り道、空腹に気付きこのパーキングエリアに寄ったのだが、
 なんと二人合わせて所持金が43円しかなかった。
 
 ここまで考えて、あまりのつまらないストーリーに我ながらガッカリ。
 
 やっぱりラーメン食べれば良かったなあ・・・。