定食屋さんで、たまたま置いてあった女性週刊誌をパラパラとめくっていたら、
 「片岡愛之助と熊切あさ美の別れ話の真実」なんて記事があった。

 その記事を読んで分かったことは、
 愛之助さんがとても真面目で優しくて、不器用な男子であるということ。
 そしてそんな性格の愛之助さんを好きになる女性が、たくさん居るということだ。

 それで思い出した。
 昔新宿で有名な遊び人が居た。職業は麻雀のプロとか、作家とか言われていたが、
 真実は不明だった。
 見た目はとてもかっこ良いけれど、
 無口でシャイで、世の中にいつも背を向けているような感じがした。
 でも実際に話してみると、とても優しくインテリだった。
 ただ、夜が更けるといつも新宿のいろんな店で酔っぱらい、
 そしていつも女性を口説いていた。

 というわけで彼は、様々な女性と付き合っていたし、
 女性が泣きながら彼にすがっているなんて場面を、何度も見た。

 だがしかし、
 彼が女性との別れで、ゴタゴタモメタという話は一度も聞いたことがなかった。
 だからその時思った。ホントの遊び人ってのは、別れの時にモメナイんだと。
 
 彼の数少ない友人であるバーのマスターに、その理由を聞いたら、
 「あいつの別れは、いつも女性に嫌われて捨てられるから」と言った。

 ということは
 「ボクがモテないのは嫌われてることを恐れてるから?」とマスターに聞いたら
 「それだけじゃないと思うけど」と、言われた。