夜、何もする気が起きず、かといって眠くもなく、仕方なく録画してあった
 「開運!なんでも鑑定団」を観た。

 番組終了後、すぐに布団に入ったせいだろうか、
 眠りについたとたん、ボクは何故か古道具屋さんの店内をウロウロしていた。

 そしてたまたま目についた、ほこりまみれの古いランプを手に取って撫でた。
 するとそこから、仙人っぽいオジイさんが出て来て、
 「1つだけ、おまえの夢を叶えてやる」と言ったので、慌てて
 「空を飛べるようになりたい」と答えてしまった。
 すると仙人が
 「了解」と言って、ツエを天に向かって差し上げ、訳の分からない言葉を呟いた。
 
 瞬間、ボクの体は浮かび上がって、確かに空を飛んでいる感覚になった。
 しかし、自分の体を見て驚いた。ボクは蚊になっていたのだ。
 「ナンデ蚊になんかなっちゃんたんだ!」と叫んだが、そこにはもう仙人の姿はなかった。

 それでしょうがないので、何となく飛んでいたら、お腹がすいて来た。
 その時、蚊は何を食べるのか考えたら、人の血を吸うんだと気がついた。
 それで取りあえず、近くに居た人の血を吸おうとしたら、他の蚊が近寄って来て
 「コラ、血を吸うのはメスだけだぞ」と叱られた。

 そこでまた考えた。
 せっかく蚊になったんだから、誰が奇麗な女性の首筋にでも乗ってみようか、なんて。
 というわけで、商店街を彷徨っていたら、いらっしゃいました、
 綾瀬はるかさんのような美しい女性が。

 待ってましたという感じで、その女性の後を追って無防備に店に入ったのがいけなかった。
 店内には金鳥蚊取りの煙が充満していたのだ。
 瞬間息を止めたのだが間に合わず、
 ボクの体は固く冷たいコンクリートの床に、ゆらゆらと落ちて行ったのだった。

 そこで苦しくて目が覚めたのだが、腕と首筋を蚊にくわれてた。