旦那も子供も居るという40歳の美しい女性が、ボクの目をじっと見つめて
 「私も主人と別れて湘南に引っ越そうかな。そしたら仲良くしてくれる?」
 と言った。
 予想外の展開にドギマギしたボクは慌てて
 「早まっちゃ駄目だ。もうちょっとよく考えて、まずは子供の幸せは何かを第一にさ・・・」
 と、答えたら彼女が怒ったように
 「臆病者! 根性なし!」
 と怒鳴ったところで目が覚めた。

 時計を見たら外はまだ暗い午前4時30分。そこでクシャミを3回続けてした。
 ふと見ると、部屋の窓が半分開いていて、そこから冷たい風が吹き込んでいた。

 今思うと、あそこで目覚めていなければ、完全に風邪を引いていただろう。
 起こしてくれた彼女にお礼を言いたいが、そういえば連絡先がわからない。
 
 彼女に会うためには寒い日の明け方、また窓を開けて寝なきゃいけないのか。
 これからの季節、そんなことしたら完全に風邪引いちゃうよな・・・。

 あ~、夢の中でも現実でも、ボクはとっても臆病者で根性なしだ。