「叫ばなければ誰も振り向いてくれない」
 「声をかけなければ友達にはなれない」
 そんなことをラジオが言った。
  30年以上前、あるパーソナリティが寂しい若者たちに、そんな言葉で語りかけていたらしい。

 今はパソコンやスマホみたいな便利なマシンがあるから、声を出さなくても友達はできるし、そういう出会いで結婚する人もたくさん居る。
 それを問題だなんて言う頭の固いオジさんもいるが、そんな意見は無視すればいい。
 男女は出会い方なんてなんでもいいのだ。出会ってから、共に暮らしてからが問題なのだから。

 ただし、ネットなんかで手軽に簡単に出会えると、相手に ちょっと不満があれば、すぐ次の人ということになる。そうすると結局たくさんの人に会ったけど、気付いたら誰ともゴールインできてないなんてことにもなる。
 
 そんな実例が知り合いのM君。ここ数年の間に20人もの女性と付き合ったのだが
 「今考えると、2人目に会った女性が理想の人だったみたい」なんてぼやいてる。
 
 そんなM君に会うと皆
 「今度は大丈夫じゃない」とか「こんなに苦労したんだから幸せは近いと思う」とか「次に会う人がきっと運命の女性だよ」なんて励ます。
 
 でも本音を言えば、M君が素敵な人に出会ってしまってゴールインなんてことになったら、週末の最高の話の種が消えることになる。
 というわけで出来ればこのまま独身で頑張ってほしいと、皆、願っているのだ。
 ホント、持つべきものは友達だ。