古いエッセイを読んでいたらこんな言葉が出て来た。
 
 「愛の深さの深い者が恋人を勝ち得る」
 
 恋に恋するような文学少女が好きそうな言葉だ。

 もちろん何度も恋の荒海を渡って来た百戦錬磨の貴女は
 「恋なんてそんなもんじゃないわよ」と言うだろう。
 
 ボクの拙い恋の経験でも、ほとんどの場合、愛すれば愛する程相手は逃げて行った。でも若い頃は、跳ね返されても跳ね返されても諦めないのが恋の深さだ、なんて思い込んでた。
 
 そんな当時を思い出すと、一途な自分に酔い、自ら溺れ、涙を流してたけど、実は心の片隅で悲劇を楽しんでたなんて感じもするのだ。今考えるとちょっと少女っぽかったのかなあ・・・。
 
 そうそう、あの頃は「あ~も~死にたい」なんてツブヤキながら、カレーをおかわりしてた。

 ここまで書いて思うのは、
 恋人を勝ち取るのは「愛の深さ」ではなく、やっぱり『冷静な熱い心とタイミング』だとボクは思うのだけれど、あなたはどうですか?