ある店で、遠距離恋愛2年目になるという、20代後半男性S君の告白を聞いた。
「最近彼女の仕事が忙しくなり、なかなか会えない。そうなるとボクの想いは増々強くなり、週末の深夜には、彼女の名前を叫んでしまいそうにもなる。でも考えて見ると、会えないからこそ、彼女への愛の強さを再認識できたし、その想いが日に日に強くなることも知った・・・」
なんて、聞いている方が照れるような話だった。
確か郷ひろみの歌にも
「♬ 会えない時間が 愛育てるのさ 目をつぶればキミが居る・・・」
なんてのがあったし、小説でも
「会わずに居れば居る程、恋の丈がドンドン高くなる・・・」
そんな文章もあった。
でも、今思い返してみるとみるとS君の場合、辛く我慢してる自分自身に、なんか酔ってしまってる感じだったなあ。
もしかして「あ~、ボクはなんて可哀想なんだ」と呟きながら、鏡に映る自分に向って「もう少しの辛抱だ、頑張ろう!」なんて声をかけ、涙を流してるんじゃないか。
男がそんな風に自分に酔うようになると、残念ながら、彼女の方は何故かその男への愛が冷めていくものなのだ。
というわけで、今年のクリスマスあたりあの店で、S君の涙の失恋話が、聞けるかも・・・。