「あらあら、まただわ。もう少し小さければいいんだけどね」
 ご近所の奥さんの、そんな声が聞こえたので、振り向いて見たら、その奥さん宅の玄関前に
 「どうだまいったか!」というような感じで、犬の巨大なウンチがドンと鎮座していた。

 「小さければ良いっていう問題じゃないですよ。困ったもんですね」
 と思わず声をかけたボク。

 こういうマナー知らずの行為を見過ごすわけにはいかない。
 
 そこで、
 「優し過ぎる奥さんに代わり、ボクが必殺仕置き人となって、マナー知らずの飼い主に呪いをかけてやる!」
 と、心の中で密かに呟いた。

 そういえば数ヶ月には、歩道橋のど真ん中にウンチを放置していった飼い主に
 「帰宅してトイレを使ったとたん、詰まって溢れるゾ!」
 という懲罰の呪いをかけてやった。

 今回はもっと困るやつを考えねば怒りが収まらん!。
 そうだ
 「拭いても拭いても次々に出て来てしまって、ついには手に付いちゃう、エンガチョの呪いってのはどうだ!」

 ここまで書いて、なんか恥ずかしくなってきた。
 こりゃどう見ても、60のオヤジが考える事じゃない・・・。
 

『エンガチョ』とは? 
 東京地方で、不浄なものに触れた人を、子供がはやしたてる言葉。語源は不詳。「縁がちょんと切れる」ことからとも「因果な性」の音変化ともいう。<国語辞書(大辞泉)>