ラジオから、つい最近熟年離婚をしたという女性の告白が聞こえて来た。

 「結婚して数年後、彼の考え方や話し方が気になるようになった。それからしばらくして、何でこの人と結婚したんだろう、なんて疑問がわいてきた。すると、なんでもない仕草や言葉にもイライラするようになって・・・」
 「それからは彼の存在をなるべく意識しないようにしていたが、一人娘が独立して、二人きりになったとたんもう耐えられなくなって、別れを切り出した」
 そんな内容だった。
 
 そして別れを切り出した時のダンナは
 「何で、どうして、オレが何かしたの?」と驚き、嘆き、叫んだという。

 長い年月をかけてちょっとずつ離れて行った奥さんの心に、ダンナは全く気付いていなかった。
 
 こんな風に決心してしまった後の女性は、恐ろしいほど冷静で冷たい。
 そしてもう心の中には、未練の欠片もないのだ。
 
 そういえば今朝の新聞のコラムに、こんなドキッとするような川柳があった。

 『赤い糸 夫居ぬ間にそっと切る』