「今年もとうとう湘南の夏がスタートしたわね」
「わくわくしちゃう」
「夏の海って、恋するためにあるようなもんだもの」 
「そうそう。夏の海で恋しないで、他のどこでするのって感じよね」
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 昨日の午後の江の島海岸は、女性達のそんな会話が聞こえてきそうな、ソワソワした気分だった。

 とそこまで書いた所で、今、食器棚がカタカタ音を立てたかと思ったら、次いで大きく揺れ出した。地震だ。
 ラジオでは「神奈川県の西部、中部は震度4」だと言った。

 まいった。少々動揺して次に書こうとしていたことを忘れた。
 
 「湘南の夏の恋の行方はイワシに聞け?」
 「今年の江の島海岸で生まれるカップル数はイイ波だから1173組?」
 「2012/湘南の恋の一番のパワースポットは閑古堂だ?」

 違うな。こんな軽い話じゃなかったはずだ。

 「書を捨て海に出よう」
 「一寸先は海」
 ・・・。
 あっ、思い出した。あの時
 「君子危険な海に近寄らず」っていう言葉が頭に浮かんだのだ。
 
 さて、こんなつまらない言葉を思い浮かべて、ボクは次に何を書くつもりだったのか?
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