昨日「そのうちに」と言った、伊豆大島への家出話。「期待してる」というコメントに心動かされ、今日書いてしまうことにした。

 それは今から43年前。ボクが中三終了間際の3月中頃の出来事だった。

 その頃母は、姑との関係が最悪で、いつもイライラしていた。
 父はそんな嫁姑問題の相談に乗るような人ではなく、無口でワガママで自分のことだけを常に考えているような人だったから、家庭内はいつも真っ暗だった。
 
 というわけで、母は毎日のように「別れたい」「家を出たい」と、ボクに愚痴をこぼすようになっていた。

 そんな時運悪く、ボクの急降下した中三の3学期の成績が出て、それをきっかけに今度は母とボクが激しく言い合うようになった。
 そのような状況が3日ほど続いたろうか、耐えかねたボクは、とうとう家を飛び出してしまったというわけだ。
 
 怒り、興奮し、もう帰らないぞと決心し、とりあえず電車に乗り、到着したのは新宿駅だった。
 そこで少し冷静になったボクは、駅構内で、これからどこへ行けばいいのか、路線図を眺めながら途方に暮れていた。
 
 その時ふと、以前読んだ雑誌にあった「伊豆大島への船旅」という記事を思い出したのだ。
 伊豆大島への船は、東京を夜に出て早朝に島へ到着する。
 「そうだ、船内で一夜を過ごせば、とりあえず今夜の宿は考えなくて良いじゃないか」ということに気付き、何故かホッとし、早速船に乗るには何処へ行けばいいのか、路線図内で、海や港や船が連想されるような駅名を探し始めたのだった。

 <今日はここまで、続きは明日ということで>