ついさっき、外を掃除していたら、電気工事関係者だろう男性2人が、歩きながら話していた。

 「おまえ二十歳になったんだって」
 「ええ昨日」
 「それじゃ、今日から酒もタバコも堂々と楽しめるな」
 「いやいや、二十歳になったから、そろそろ禁煙しようかと思ってんですよ」
 「えっ、ホンキかよ・・・」

 そんな若い二人の話を聞いていて、何となく自分の若い頃のことを思い出した。

 ボクが思春期に年齢を気にしたのは多分、成人映画の「18歳未満お断り」が最初だったような気がする。

 悶々としていた高校時代、映画館の入口付近に並ぶ、刺激的なポスターをチラチラと見ながら、そんなポスターに興味を持つ自分に嫌悪感を抱き、さらにそんな映画館の前を歩いていたのを誰かに見られてはいないかと、心の底から恐れていた。
 そして通り過ぎてしまってから、その映画館の中のスクリーンで、今どんなに凄い場面が展開しているのかなんて想像し、赤面していたのだ。

 今思うと、その頃の自分の純情さが照れくさくも思える。

 そんなボクも最近では、映画館で60歳以上のシルバーチケットを渡され「まだ58だよ」なんて言いながら、ちょっぴりショックを受けて、しばし無口になったりしてる気弱なオッサンになったのだ。