お客さんが毎日、いろんな話をしてくれる。
 仕事のこと、趣味の事、恋愛のこと、家族のこと、子供の頃のこと・・・。
 面白い話もあれば、眠くなるような話もあれば、イライラするような話もある。

 つい先日こと、その日で三回目の来店になるあるお客さんの話の最中、あまりにも退屈で、何となくアクビをしてしまった。

 するとそのお客さんは
 「マスター寝不足ですか?」と聞いた。

 そこでちょっと迷った。
 「今頃の季節、お昼を食べた後は誰でも眠くなるでしょ」と答えれば、問題無く会話は進むが、それでいいのかと。
 ちょっと偉そうだけれど、その人の今後の人生ために
 「今ボクにしてくれている長い話、残念だけどホントにつまらない。話の内容も話の仕方も、もう少し考えた方が良いと思う。そんな話を延々としていたら、友達がみな逃げちゃうでしょ」と注意したくなってしまったのだ。

 そして数分間「それを言っちゃおしまいか?」などと、迷いに迷ったあげくに、思い付いた通り正直に「今の話が、長くてホントにつまらないから眠くなった・・・」と言ってしまった。

 閑古堂に閑古鳥がたくさん住み着いているのはやっぱり、場所の問題や、広告をしていないためだけではないことが、これでお分かりいただけただろうか。

 さてその人は
 「もう来ない?それともまた来る?」
 あなたはどう思う?