娘を鴨川に送る途中、木更津へ寄り、以前から噂で聞いて訪ねてみたいと思っていた池田屋食堂で昼食を食べた。

外観は昭和レトロそのもの。
中へ入ると本棚には漫画本がスラリと並び、タンスのようなクーラーの上部から、あまり冷たくない風が流れ、テレビには高校野球の千葉予選の結果が映っている。
メニューを見ると中華、丼もの、定食など、食べたいと思う物は全てある。そして値段は極端に安い。さらに全席喫煙可。こんな店は今の茅ヶ崎には絶対にない。
そこで何を注文しようかと迷っていたら、突然隣りに、二十数年前にあちらの世界へ旅立った母親が出現し「久しぶりに塩味の五目そばが食べたいわ」なんて言うものだから「焼きそば」と言うはずだったのに「五目そば」を注文してしまった。
汗を拭き拭き、普通盛りのはずなのに大盛りの五目そばを一生懸命食べていたら、となりの母親が笑いながら、ゆで卵を半分ボクの麺の上に乗せてくれた・・・。
化石のようにちょっぴりだけ残る昭和を、しんみりと味わったひと時だった。