今朝奥さんが鏡を見ながら、独り言のように
 「白髪が目立ち始めてから、もう10年以上も定期的に髪を染めてるけど、染めるのをやめたら、きっともう真っ白なんだろうなあ・・・」と呟いた。

 「自分の髪なのに、実はその髪が今、実際はどうなっているのか正確には知らないというのも、なかなか面白いもんだなあ」と妙な感心をしてしまった。
 そして奥さんの方を見て、真っ白い髪になった姿を想像してみたのだが、何の違和感もなかった。
 
 そんな話で思い出したのが、ボクの仕事仲間の後輩のこと。
 
 彼は酒を飲むと必ず「結婚して3年にもなるのに、女房のスッピンをまだ見た事がないんです」と嘆くのだ。
 ボクも以前に、その奥さんの顔をチラッと見たことがあるが、かなりの厚化粧だったという記憶がある。

 そこで皆で「奥さんの入浴中に風呂場に突入してみろ」とか「化粧台の前に隠しカメラを設置して撮影してみたら」などと、いい加減な提案をした。

 すると近くの席でたまたま飲んでいたオジさんが「早めに見といた方が良いと思う。何かの事故や災害で、奥さんが病院に運ばれ、その時に始めて奥さんの素顔をみるなんてことになったら、どの人が奥さんだが分からないというような、恥ずかしいことになりますよ」と、笑いながら言った。 

 そういえばボクも、ずっとスキンヘッドにしていたから忘れていたが、髪を伸ばしてセットしたら、ひょっとして福山くんみたいになってしまって、奥さんも気がつかないなんてことになるかもしれない・・・?