「彼女は『あなたの給料の3ヶ月分だから・・・』と、60万円もするダイヤの指輪を当たり前のように選んだ。
 そんなわけで、指輪購入の借金返済のため、今私は1日300円で頑張ってる。当然同僚との飲み会は毎回キャンセル、昼飯もいっしょに行けない。だから最近社内で孤立してるような気がする。さらにまともな食事をしてないせいか、バス通勤が辛くて・・・」
 こんな男の嘆き話が、ある雑誌にあった。
 
 「給料の3ヶ月分」なんてのは、20年も前の宝石屋さんの広告の言葉で、何の意味もない数字なのに。 そもそも婚約指輪なんてのは、二人の気持ちの問題。愛情を金額換算するなんてとんでもない!。
 
 なんて、分別臭いことを言ってたら
「気持ちの問題だから、私には婚約指輪はなかったの?」と遠くから誰かの声がした。