午前中用事で、横浜の桜木町に出かけた。
 駅近くの会議室で、少々待たされたのだが、その時、横にあったテーブルで打ち合わせをしている3人組が居た。

 会話の内容から察するに、50代の男性一人が他社の人で、何か文句を言っている。そしてその話を受けているのが30代の男女二人で、この会社の人間だった。

 その話を受けている30代の女性が、本日の主役である。

 「そのお話、受けたまわっております」
 「大変失礼いたしました。それは私どもの手違いなのかもしれません」
 「少々お待ち下さいませ、只今お調べしてまいります」
 と、言葉遣いはまことに丁寧なのだが、見るとその顔は何と鬼だった。
 
 そんなわけで彼女の心の言葉を翻訳すれば
 「今更何言ってんだよハゲ!」
 「ボケ、オマエの勘違いを人のせいにするんじゃねえよ!」
 「そんなこといくら調べたって無駄に決まってるだろ!」
 と叫んでいるようだった。
 
 そして、話が落ち着きかけてきた時「コーヒーでもお持ちしましょう。ミルクとお砂糖は?」と聞きながら、その女性が立ち上がった。
 きっと給湯室では、コーヒーにフケ入り砂糖と賞味期限が半年も過ぎたミルクを注ぎながら「ざまあみろ」と呟いていたに違いない・・・。