茅ヶ崎の浜須賀海岸付近を歩いていると、しばしば飴をくれるお婆さんに出会う。
髪はほとんどが白髪で、いつも杖をつきながら、やや前屈みでゆっくり歩いている。表情は常にキツく笑顔もなく、間違って近寄ると叱られてしまいそうな雰囲気もある。
そんなお婆さんが、信号待ちをしている人や、海を見つめる人を見つけると、突然ポケットから飴を取り出し、差し出すのだ。
ボクもこれまで二度、そのような感じで飴を渡された。
数日前も、海から上がって来た男性サーファー2人に、そのお婆さんが無言で飴を差し出した。
2人は何となく飴を受け取ってしまったが、その顔は「ホントにボク等にくれたの」という戸惑いの表情だった。
このお婆さんはきっと、口べたで頑固、これまで他人とあまり交流することもなく、孤独に生きて来た人なのかもしれない。
今度飴を渡されたら、ためらわず声をかけ、お婆さんのこれまでの人生をじっくり聞いてみたいと思っているのだが、余計なお世話だろうか。