サラリーマン時代の同僚が、酒を飲みながら「子供ってさあ、似て欲しい所が似ないで、似て欲しくないところが似るんだよな」と呟いた。
 ボクはその同僚の子供には会ったことがなかったし、少々酔っていたので「キミの顔に似ちゃったら辛いよな、女の子だろ」と、思わず本音を口にしてしまった。すると彼は本気で怒った。
 
 その後30分ほど経過し、彼も少々落ち着いてきたので、もう一つの疑問を率直に聞いてみた。
 「キミが娘に似て欲しいと思ってる自分の長所って何?」すると彼は「そんなこと言わなくても分かるだろ。自分で説明するのは照れくさいよ」なんて言う。
 
 「分かるだろ」なんて言われても分からないので「後輩を誘って飲んでも割り勘を強要するような、お金に几帳面な所?。それとも、面倒な仕事は必ず部下に押し付ける計算高い所?」と聞いてあげた。すると彼は無言で立ち上がり、帰ってしまった。