選挙が近づいてきたからだろう、政治家達は「国のため」とか「国民のため」などと急に叫びだし、自分たちが当選するために恥も外聞も無く活発に動き始めた。
昔、親しくしてもらっていた、ある新聞社の社会部記者が「選挙間近になると茶封筒と5000円札が不足するんだ」と教えてくれたことを思い出した。
その理由は「日本の選挙の一般的買収金額は一家に5000円で、それを白い封筒や祝儀袋ではなく、茶封筒で渡すのが慣例になっているから」というのだ。
だから立候補者の事務所では、選挙近くになってから近所の文房具店で大量に茶封筒を買うと、警察に目をつけられるので、遠くの文房具店で前もって購入しておくというのが、常識となっていたそうだ。
そういえばその時「日本の5000円札が不足するほど配られたのに、ボクは一度ももらったことがないのはどうして?」と質問したのだが、その先輩記者は「オマエは義理堅くなさそうだし、それに口が軽そうだからな」と・・・。
口が軽いと、そんなところでも損をするのだということを、その時改めて知らされたわけだ。