昨日夕方、海岸へ続く歩道橋でかなり若いカップルがボクの前を歩いていた。
無言でゆっくりと歩く二人の後ろ姿を観察していると、彼女の左手に触れようとして、モジモジと空中をさまよっている、彼の右手があった。
あと3センチほど、という所まで接近すると何故かまた離れてしまう。なんて、もどかしいことを繰り返しているのだ。
久々に見た純愛のためらいに、どうしてかボクの心は踊った。
昔々のことだが、ボクにもそんな経験がある。デートの前日から「明日こそは手をつなぐぞ!」と覚悟を決め、手を握るタイミングと場所を確認し、当日はいつもより丁寧に何度も手を洗い、緊張感いっぱいで出かけて行った。
そして「今度の横断歩道で、信号が変わった時に手を握るぞ」とか「喫茶店を出たところでさり気なく手をつなごう」とか、そんなことばかり考えていたから、途中、自転車にぶつかりそうになったり、ずっと何も話せず「あなたがこんなに無口でつまらない人だとは思わなかった」なんて言われたりして、純情だったボクの恋愛はなかなか成就しなかったのだ。
そんなことを思い出しながら、彼の恋愛も実らずに終わるかな?なんて密かに期待していたら、何と下り階段の最後の所で、彼の右手が3センチの壁を乗り越え、とうとう彼女の左手を握ってしまった。
「な~んだ、つまんないの・・・」
無言でゆっくりと歩く二人の後ろ姿を観察していると、彼女の左手に触れようとして、モジモジと空中をさまよっている、彼の右手があった。
あと3センチほど、という所まで接近すると何故かまた離れてしまう。なんて、もどかしいことを繰り返しているのだ。
久々に見た純愛のためらいに、どうしてかボクの心は踊った。
昔々のことだが、ボクにもそんな経験がある。デートの前日から「明日こそは手をつなぐぞ!」と覚悟を決め、手を握るタイミングと場所を確認し、当日はいつもより丁寧に何度も手を洗い、緊張感いっぱいで出かけて行った。
そして「今度の横断歩道で、信号が変わった時に手を握るぞ」とか「喫茶店を出たところでさり気なく手をつなごう」とか、そんなことばかり考えていたから、途中、自転車にぶつかりそうになったり、ずっと何も話せず「あなたがこんなに無口でつまらない人だとは思わなかった」なんて言われたりして、純情だったボクの恋愛はなかなか成就しなかったのだ。
そんなことを思い出しながら、彼の恋愛も実らずに終わるかな?なんて密かに期待していたら、何と下り階段の最後の所で、彼の右手が3センチの壁を乗り越え、とうとう彼女の左手を握ってしまった。
「な~んだ、つまんないの・・・」