今朝何となく気分が悪かったのは、ボクを嫌っていた上司のAさんに、イジイジと責められる夢を見たからだ。当時のボクは自分で言うのも可笑しいが、素直で真面目で従順な部下だったはずだ。
 それなのに彼は何故ボクを嫌っていたのか?。
 それはボクが実年齢より老けて見えたのに対し、その上司は童顔で子供みたいな風貌だった。だから取引先などで挨拶すると、相手がまずボクに名刺を差し出し、打ち合わせが始まっても、ボクの方ばかり見て話をしていることに、いつもムカついていたからだろうと思っていた。
 しかし近年、その頃の仲間と酒を飲み、Aさんの話になったのだが「オマエがAさんに面と向かって、可愛い顔でいいですねとか、髪が多すぎるから少し抜いたらいいんじゃないかとか、平気で言ってただろ。オレは隣でいつもドキドキしてたんだよ」なんていう新証言が飛び出した。
 そんな失礼なことを上司に対して、このボクが言うはずがない。とその時は思った。しかし、それから20年も経った今、ボクの夢にまで出て来て嫌みを言うなんて、仲間の証言はひょっとして真実なのかもしれない?。
 人の記憶とは、このようにとてもアイマイなものなのだ。