我が愛犬サクラは、今年9月に6歳になったメスである。人間でいえば40代中頃の熟女といったところか。
最近そんなサクラに恋してしまったと思われる若い牡犬がいる。それは超大型犬の真っ白なグレート・ピレニーズ君。
ボク等が毎日夜の散歩に出かける同じ時間に、彼らも必ず車道を挟んだ北側の歩道を散歩している。そしてすれ違いそうになると、ピレニーズ君がこちらに向かって突進しようと、猛烈に暴れるのだ。
悲惨なのは飼い主の中年ご夫婦で、お二人とも細身の上にとても小柄な方だから、体重50キロをはるかに超えているだろうピレニーズ君を、押さえきれない。
二人は彼の車道への突進を食い止めるため、リードに全体重をかけ、運動会で綱引きをしているような格好で、体を斜めにし必死で踏ん張る。そしてその姿をバス停に並ぶ人や、すれ違う人たちが笑いながら見つめているのだ。
そんな対岸の喧噪を引き起こしている原因が、自分であることを知ってか知らずか、我が愛犬はいつもチラッと振り向くだけで、何事もないように、平然と前進する。
ボクはいつもそんな愛犬の姿を見ながら、愛のない女性の冷たさというものを、思い知らされる。
最近そんなサクラに恋してしまったと思われる若い牡犬がいる。それは超大型犬の真っ白なグレート・ピレニーズ君。
ボク等が毎日夜の散歩に出かける同じ時間に、彼らも必ず車道を挟んだ北側の歩道を散歩している。そしてすれ違いそうになると、ピレニーズ君がこちらに向かって突進しようと、猛烈に暴れるのだ。
悲惨なのは飼い主の中年ご夫婦で、お二人とも細身の上にとても小柄な方だから、体重50キロをはるかに超えているだろうピレニーズ君を、押さえきれない。
二人は彼の車道への突進を食い止めるため、リードに全体重をかけ、運動会で綱引きをしているような格好で、体を斜めにし必死で踏ん張る。そしてその姿をバス停に並ぶ人や、すれ違う人たちが笑いながら見つめているのだ。
そんな対岸の喧噪を引き起こしている原因が、自分であることを知ってか知らずか、我が愛犬はいつもチラッと振り向くだけで、何事もないように、平然と前進する。
ボクはいつもそんな愛犬の姿を見ながら、愛のない女性の冷たさというものを、思い知らされる。