先週末、我が家に近い、安さと早さで有名なラーメンチェーン店へ行った。そこでボクがいつものようにタンメンを食べていると、高級そうなフワフワの毛皮のコートを着た、一見上流階級の奥様に見えるオバさんが入ってきた。
 案内された席で、しばしメニューを見ていたその上流オバさん、右手を上げ店員さんを呼んだ。そして
 「あなた、ここのおすすめのお料理は何なの?」と聞いた。
 店員の女性は戸惑いながらも、メニューに掲載されていた何かを紹介したらしい。すると上流おばさんは「じゃそれと焼き餃子を頂こうかしら」と言った。すると店員さんが「それでしたらセットでご注文いただければ、ランチタイムサービスでお安くなりますよ」と優しく説明した。それに答えて上流オバさんは、何と「わたくし、お値段にはこだわりませんのよ。今言った物をお願い」と言った。
 注文が終わるとそのオバさんは素早くトイレに立った。それからどの位時間が経ったろうか。テーブルにはすでにラーメンと餃子が運ばれて来たが、オバさんはトイレから戻らない。
 その後どうなったか、残念ながらボクは店を出てしまったのでわからないが、ひょっとして「あら、ラーメンというお料理はこんなに早くできるものなの?、ちょっと席を外している間に冷めてしまったしまったみたいね、これ温め直していただけるかしら」なんて言って、店員さんを困らせていたのかもしれない。