ボクにはおしゃべりのスイッチがある。そのスイッチがONになると、3時間でも4時間でもしゃべり続ける。これは特技でもあるが、大きな欠点でもある。
 一般的な会話というのは2~3分ずつ交互に話して、意思の疎通をはかり、少しずつ親交を深めていく。その場合は相手が話している時、話の内容によって、返す言葉を考え、言ってはいけないことなどを、常識の範囲で判断するわけだ。
 しかし、3時間も一人で話し続けると、その常識の範囲というものを判断する余力がなくなる。するとどうだ、ついつい普段思っている本音が飛び出してしまうのだ。
 最近も、しゃべりのスイッチがONになってしまい、友人のお嬢さんの結婚相手に対し「もし二人が別れるようなことがあったら、ダンナはストーカーになるようなタイプだね」なんて、ポロっと本音を言ってしまった。小心者ほどよくしゃべると言うが、全く困ったもんだ。
 そして最近さらに困惑しているのは、昔はそんな失言をすると数日反省し、少々悩んだりしたのだが、ここ数年は言ってしまうと、反省するどころか、何故かスッキリして気分が良くなってしまうのだ。
 こうやっておしゃべりジジイは嫌われていくのだ。