「ホント父さんの髪って伸びるの早いねえ」と、娘がボクの頭を眺めながら言った。その時、こりゃ理数系の父親の、普段隠している才能を披露するチャンスだと瞬時に悟り、解説を始めた。
「そう感じるのには理由がある。もともと髪の毛の長さが5センチの人なら、髪が1ミリ伸びても伸び率は2%でしかないから、ほとんどの人は気付かない。しかし父さんの場合、数少ない髪を1ミリに刈っている。それが1ミリ伸びて2ミリになったら、伸び率は50%、即ち2倍、だからすごく伸びたように感じるわけだ」
この短いながらも的確なる解説に我ながら感心し「能ある鷹は爪を隠す」なんて、諺まで思い出したのだが、娘の反応は「そうか・・・」の一言だけだった。
その反応がどうしても寂しく「分かりやすい説明だったろ」と付け加えたのがまずかった、「その一言は余分だね」と冷たく返されしまった。
「そう感じるのには理由がある。もともと髪の毛の長さが5センチの人なら、髪が1ミリ伸びても伸び率は2%でしかないから、ほとんどの人は気付かない。しかし父さんの場合、数少ない髪を1ミリに刈っている。それが1ミリ伸びて2ミリになったら、伸び率は50%、即ち2倍、だからすごく伸びたように感じるわけだ」
この短いながらも的確なる解説に我ながら感心し「能ある鷹は爪を隠す」なんて、諺まで思い出したのだが、娘の反応は「そうか・・・」の一言だけだった。
その反応がどうしても寂しく「分かりやすい説明だったろ」と付け加えたのがまずかった、「その一言は余分だね」と冷たく返されしまった。