昨年末、テレビからの「この冬一番の寒波襲来です」という天気予報士の声を聞き「そうだ今晩は、風呂に温泉の素を入れてみよう」と思ったのがきっかけだった。それ以来、入浴剤が入っていないお風呂のお湯がどうも寒々しく思えてしまって、必ず何か入れてしまう。
 だから我が家の風呂のお湯は最近、絵の具の付いた筆を洗った水のように、ピンクだったり、黄色だったり、白だったりとバラエティに富む。
 そんな色の付いたお湯に浸かりながら「企業の広告作戦に負けちまったなあ」とつくづく思うのだ。栄養剤とか、毛生え薬とか、清涼飲料水とか、これまで広告に乗せられて思わず買ってしまい、その後購入が習慣になってしまったものがいくつかある。
 広告というのは、いかに人間の心の弱点につけ込めるかがポイントだ。そんな事は十分、わかっちゃいるけど、だめなんだよなあ。
 話しを戻そう。入浴剤で最近人気なのが、泡の出る炭酸系だ。しかしこれには問題がある。炭酸の泡は入れた人のみが堪能できるもので、二人目からは色だけになる。だから炭酸系入浴剤を入れようと思う時は一番湯を確保しなければならない。
 しかしそんなつまらないことで、家族を欺くようなことを言うようになるなんて・・・。50代中頃のオヤジとしては実に情けない。