「政権投げ出し、無責任って何だよ。皆がなってくれっていうからなっただけなのに、誰も何もしてくれないし、手伝ってもくれない。その上、悪いのはみんな僕のせいみたいなこと言っちゃって。冗談じゃないよ、そんなのもうイヤなんだよ」
 「僕はね、元々政治家にだってなりたくなかったんだ。親爺の後はあなただって皆が言うからなっただけなんだからさ」
 「でもさ、1年前は周りにおだてられて、一度は総理大臣をやってみてもいいかな、なんてその気になっちゃったわけたけど。確かに気持ちイイこともちょっとはあったけど、正直もうコリゴリだね。こんなことやりたがる人の気が知れないと今は思うわ。自分の子供には勧めないね」
 「これで楽になれる。フツーの政治家に戻れば、毎日寝ていたって、お金は入ってくるし、特権は多いし。こんなイイ仕事はないんだから」
 記者会見でのお坊ちゃま総理の目は、そんなことを語っていた。