土曜日に行ったサザンのコンサートで、桑田さんの歌声を無視して、友達の話なんかを大声でしゃべり続けていた隣りのバカップル。「そんな無駄話はもう止めてくれよ」とイライラしていたら、今度はその男の携帯が鳴り、さらなる大声で「オー俺だよ、今さー・・・」などとしゃべり出したので、さすがに温厚なボクもぶち切れて、怒鳴ってしまった。
 ボクが公衆の面前で他人を怒鳴ったというのは、生まれてから55歳になる今日まで、数えるほどしかない。そんなことでも今回のサザンのコンサートは、とても不本意に印象深いものとなってしまった。
 怒るという行為は、慣れている人はともかく、ボクのような常に平穏を好むような人間にとっては、とてつもないエネルギーを必要とすること。だから、一旦怒ると平常心に戻るまでとても時間がかかってしまう。今思い出してみて、せっかくのサザンの貴重な数曲が、その突然の怒りタイムによって記憶から飛んでいることに気付き、新たな怒りが込み上げて来たというわけだ。
 日々平穏に、微笑み絶やさず生きていくなんてことは、やっぱり簡単じゃないと、つくづく思った週末だった。