ボクの生まれは中野区沼袋で小学校は江古田小学校。どちらも限りなく練馬区に近い中野区北部に存在する。そして、新宿区や杉並区に数年居住したものの、その後は20年も練馬住民である。だからボクの体質はほとんど練馬人といっていい。
 そこで練馬人の文化を支えてきたものは何かを考えてみたら、西武線と西友ストアーだということに気付いた。小学生の頃「沼袋駅前にデパートが出来る」と噂が駆け巡った。ボクらの仲間はその噂を聞き舞い上がった。デパートと言えば屋上遊園地に大食堂。お子さまランチが沼袋で食べれるぞー。なんて建築中のビルの前でワクワクしながら話し合ったものだった。しかし、出来たのは結局西友ストアーだった。
 だがしかし、屋上はビアガーデンとなり、何か都心のムードが出てきたと喜んだのだが、開店数日後、ビアガーデンの残り物を食べあさる小学生が出現したということで、あっさりビアガーデンは閉店となったのだった。
 練馬人の都会といえば池袋。ボクの初デートも池袋西武の屋上。そんな練馬人は、東急とか渋谷という名称に滅法弱い。それに海外文化に疎かったから、ドンクとかラコステとかリーバイスとかの名称を聞いても、その言葉が何を意味するのか、すぐには理解できなかった。
 そんなボクだから、今だに池袋まではジャージで行けるが、渋谷まで行くときはヨソイキの服装で出かけるのだ。