年に何度か、気が向くと川越の菓子屋横町へ行く。蔵の街並みを抜け路地に入ると、菓子屋横町が出現する。10件ほどの店が並ぶが、中心は駄菓子屋の田中屋。そこで、サツマイモ味の地ビールと、餅に大根おろしをからめた、からみ餅を食べる。このサツマイモ味のビールは、ほのかな芋の甘みがあって、特有の風味が楽しめる。今年の夏、安曇野のわさび園で飲んだ、緑色のピリッと辛いワサビビールも変わった味だったが、それと比べても、甲乙つけがたい珍味ビールといえる。
 田中屋以外でもこのサツマイモビールは手に入るが、田中屋のビール瓶が特別におしゃれだ。他の酒屋で売っている瓶を比べてみてほしい。違いがはっきりわかるはずだ。
 帰路、ここも馴染みの所沢、湯楽の里へ寄る。ここの温泉は昔、地中に閉じ込められた海水をくみ出している温泉ということで、お湯はやや塩辛い。土日祝日は700円、平日は600円でこの温泉が楽しめる。ここにはもう一つ楽しみが有る。それは入り口近くにある大判焼き屋。そこのちゃんこ焼きが旨い。大判焼きの中に卵や野菜が入っているのだが、店のおやじが元相撲取りということで、このちゃんこ焼きの味わいがアップするというしかけだ。
 埼玉をダサイ玉とか呼ぶ人もいるが、チバラギ(千葉と茨城)より、ちょっといいような気がするのは僕だけかなあ。