昨夜は久々に池袋で飲んだ。12時を過ぎ、帰宅しようと向かった西武線池袋駅は、金曜の夜ということでラッシュ時のような混雑。僕は12時8分発の飯能行き準急に乗ろうとしたが、接続のJR線到着を待つので、発車が遅れるとのアナウンス。結局7~8分の遅れで発車のベルが鳴ったが、その遅れのせいもあり車内は朝のラッシュを超えるすし詰め状態になった。発車して数分すると隣りの車両が騒がしくなった。見たいが振り向ける状況ではなく、ちょっとイライラ。そして練馬に到着すると混雑するホームに人垣が。そしてその中心で男の背広のソデをつかんで「この痴漢野郎!ヒトのケツ触ってんじゃねえよ」という声。見れば20歳前後の女性が、35歳位のサラリーマン風、キッチリスーツ男に向かって、叫んでる。男は確かに酔っているが全く反論せず、観念したような感じでボーッとして立っている。駅員が来て「事務室へ行きましょう」と促すと、男は素直に従う。その間女性は男を逃がすまいと、背広をぎゅっと掴んでいる。僕はその姿を確認しながら、真後ろに付き、駅事務室まで同行した。事務室に入って、ドアが閉まる。ガラス越しに二人の姿を見ると、女性は叫んでいるが、男はふて腐れた態度になり、何か反論をはじめたようだった。僕はその男の姿を見て、家族にどう言い訳するんだろう、会社に知られたらどうするんだろうなんて、余計な心配をしながらその場を去った。
 乗り換えた大江戸線もかなりの混雑だった。僕はホールドアップの状態で女性に近づかないよう細心の注意を払って帰った。
 ちなみに、誰とどんな理由で飲んだかは、本文と無関係だし、説明すると誤解を生む恐れがあるので省略したい。