サラリーマンをやめ、個人で仕事をするようになって9年が過ぎた。最初のうちは仲間を集めて、大きな仕事をしていこうといった意欲もあったし、チャンスもたびたびあった。しかし、一人で仕事することに慣れてくると、じょじょにチームでの仕事が億劫になってきた。そして、受ける仕事もなるべく一人で出来ることを選ぶようになってしまった。すると不思議なもので、あれほど毎日のように飲んで騒いでいたプライベート時間まで、一人で居る方が気が楽だ、なんて思うようになってきてしまった。
 今年の初め頃、僕はまるで引きこもり少年のように、自分からは連絡もしなくなり、パソコンの前に座りっ放しということになった。
 このままじゃ人嫌いになってしまう。そんなことになると寂しいだけじゃなく、仕事も減ってしまう。富士山の樹海や日本海の東尋坊などには世話になりたくない(ちょっとオーバーか)。
 そんなことがあって、最近はちょっと目覚め、残された短い人生をできるだけ有意義に過ごそうと、交流復活に向けた行動を始めた。でも昔にもどったら、また生活習慣病がやってくるかも。すると今度は救急救命室が頭に浮かんで来た。生きている限り悩みはつきない。