カライエの効果 | ヒートショックのない家を建てる

ヒートショックのない家を建てる

高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 今年は梅雨入りが遅く、デシカント式除湿乾燥機カライエを取り付けてから効果を確認するまで大分待つことになってしまいました。

 私は筆が遅いのでちょうど良かったのかもしれません。

 

 昨年までの温湿度と今年のカライエ稼働後の温湿度との比較です。

字が小さくて分かりづらい

 今年は、小屋裏でカライエ除湿→床下の基礎で冷却→リビングのエアコンでさらに冷房して適温まで温度を下げています。

 これで床下の相対湿度は70%に抑えられています。

 

 昨年は、空調室で冷房除湿→床下に吹き込み→リビングのエアコンで暖房して適温まで温度を上げるという疑似再熱除湿をしていました。

 日時も天気も違うため、外気の温湿度が大分違うので比較しにくいですが、床下の湿度は変わりませんが、床下の温度が23℃から26℃に上がっていることが分かります。

 床下の温度を下げることなく湿度を下げることが出来ています。

 

 カライエを設置した小屋裏の湿度はおおむね60%を保っています。これでカライエの設定を「パワフル自動」に変更して小屋裏の湿度を60%から50%に落とせば、全体的に10%程度湿度が下がって快適になりそうです。

 床下の相対湿度が70%ではカビの発生を完全に抑えることが出来ず、60%まで下げたいところです。

リビングも湿度70%では快適とは言えません。

 

 地中の温度はその地域の年間平均気温になると言われています。

 ですから、家の真下の地中の温度は床下の年間平均温度になるはずです。

 この家が建っている地方の年間平均気温は16℃ぐらいですので、家を建てたときの基礎の温度も16℃ぐらいでした。

 

 しかし、最近の基礎の温度は、冬の床下暖房の影響で21℃ぐらいまで上昇しています。

 毎年、夏は空調室エアコンで21℃まで温度を下げて除湿し、床下に吹き込んで冷房していました。

 しかし今年は、床下に小屋裏の暑い28℃の空気を送り込んで基礎を暖めることが出来るので、床下の年間平均気温が上昇し、基礎の温度が上昇することを期待しています。

 

 家の直下の地中の温度が上がれば冬の床下暖房で基礎に奪われる熱も少なくなることが期待できます。

 しかも、夏の高温の空気はタダですので、これで床下が暖められれば儲けものです。

 

 本格的に梅雨入りして床下の湿度が上がたので、カライエの設定を「パワフル自動」に変更して湿度を下げようと思い、スイッチボットの「パワフル自動ボタン」を押しました。

 

 この家と私が住んでいるマンションは100kmぐらい離れているので、スイッチボットを使ってスマホでカライエの設定が変更できるようにしています。

 これで湿度が下がって理想的な湿度になるはずです。

 

 しかし、小屋裏の湿度に変化がありません。

 

 設置時にはちゃんと動作を確認したのですが、スイッチボットがおかしいのでしょうか。

 カライエの無線LAN接続アダプタをケチったので、カライエの状態が分からず、カライエの設定が切り替わらないのか、切り替わっているのに除湿できていないのか、さっぱり分かりません。

 

 100km離れた家まで行って確認すればいいのですが、直近で行く用事もなく、交通費もばかになりません。

 高齢の母に小屋裏に登って確認してもらうのも危険すぎます。

 

 そうこう言っているうちに梅雨が終わってしまいます。じめじめした梅雨は早く終わって欲しいのですが、苦労してカライエを取り付けたのにその真価を発揮できずに今年はこれで終わってしまいそうです。