床下に入りやすいのは大事 | ヒートショックのない家を建てる

ヒートショックのない家を建てる

高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 建物の完成後でも、シロアリや漏水の点検、掃除など、メンテナンスのために床下に入ります。

 

 基礎床に何も障害物がない様にすれば、メンテナンスの時に床下を移動しやすくなります。

 床下には電線や水道管などの障害物があり、床下のメンテナンスをする上で障害になります。

 

 電線や水道管は床から吊り下げるようにしたかったので、この工事を工務店にお願いしましたが、断られてしまいました。

 仕方なく、自分で工事して、大引きに固定しています。

 

 これで床下の移動がかなり容易になりました。

 自分でやってみて分かったことですが、大引きに固定するには床を敷く前でも床上からの作業では難しく、床下に潜り込んで作業しないといけません。この作業は結構手間がかかり、ただ基礎床上に這わせただけのものとは大違いです。

 

 また、床下には床の構造用合板に打った釘が大引を貫通して突き出しており、これに頭をぶつけてしまいそうで、釘に発泡スチロールを差し込んで保護しています。

 

 当初は床下のメンテナンスをしやすくするために、深基礎にして床下の高さを確保することを考えていました。しかし、深基礎にすると200万円のコストアップになると言われて断念してしまいました。

 高基礎にするという方法もありますが、玄関が高くなってしまい、スロープが急になったり、階段の段数が増えたりするので、高齢の母が住むこの家には適さないと考えていました。

 この土地は盛り土で高くしていたので、盛り土を削って、もう少し地面を低くし、基礎は高基礎にすれば、玄関の高さを上げずに深基礎のコストアップも防げたと思います。

 

 寝転がってでしか入れない床下に入るのは非常に疲れます。年も取ってきて体力的にも辛くなってきました。

 床下に入るのはいつも躊躇してしまいます。入るのが難しいかというとそうではないのですが、とてもしんどいので億劫になってしまうのです。

 

 やはりいつでも気軽に入れるというのは大事なことです。