エアコンの取り付け位置 | ヒートショックのない家を建てる

ヒートショックのない家を建てる

高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 一般的な家庭用のエアコンは壁に取り付けますが、壁のどこにでも取り付けられるわけではありません。

 制限になるのは、

  ①スリーブの位置

  ②コンセントの位置

  ③窓やドアとの干渉

  ④室外機の設置場所

  ⑤化粧カバー

  ⑥スリーブの気密処理

  ⑦メンテナンス時の上下左右のクリアランス

  ⑧将来のエアコン交換のこと

  ⑨もちろん、室内、屋外の見栄え

など、結構多くの要素があります。

 

 では、エアコンを取り付ける位置を考えてみます。

 通常はこの位置でしょうか。

 エアコンの配管が目立たず、部屋の隅でもないので、無難な取り付け位置ではないでしょうか。

 

 エアコンを壁に取り付けると、この壁には家具が置けなくなります。しかし、窓の上の垂れ壁に取り付ければ家具などの邪魔にはなりません。

 扉の上に付ける場合は扉との干渉を確認しておく必要があります。

 

 この位置が一番目立たないのかもしれません。

 左側面の壁にエアコンの配管を通すスリーブを開ける場合はこの様にすれば配管を隠すことが出来ます。

しかし風向を常に斜めに向けなければならず、部屋全体を暖めるには少し制限があります。

 

 理想的にはこの位置ですが、室外機を掃き出し窓の前に置く訳にもいかないので、エアコンの配管を室外機まで長々と延長しなければならず、見栄えが悪くなってしまいます。

 配管を壁の中に隠してしまう隠ぺい配管という方法もありますが、そこまでしてこの位置に持ってくる人は居ないでしょう。