たまたまシロアリ対策になった物 上り框下の吹き出し口 | ヒートショックのない家を建てる

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高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 玄関の上り框下に吹き出し口(給気口)を設けました。これは玄関の寒さ対策のために考えたものですが、思いがけなくシロアリ対策になりました。

 昔のシロアリ被害の定番はお風呂場でしたが、この頃は玄関の被害が目立っています。

 

 玄関の中でも特に目立つのが上り框です。

 

 ここに全館空調の吹き出し口を付けています。

 

 この吹き出し口は、構造が複雑なので単体で作って、後で取り付ける様にしました。また、掃除や吹き出し風量の調節がし易い様に取り外し可能になっています。

 

 上り框の下に設置した吹き出し口を外すと基礎が見えます、と言いたいところですが、吹き出し口のガイドで基礎が見えません。

 

 ガイドがないと基礎と土台が見えます。

 ここから土台の点検が出来ます。ガイドが邪魔ですが、ガイドの高さをもう少し低くすれば、点検し易くなりそうです。

 

 玄関はモルタルを塗ってその上にタイル張りという構造が多く、基礎や土台がモルタルで覆われて見えないため、点検が出来ません。

 仕上げ前の状態

 

 そのため、上り框までシロアリに食われてしまってから被害に気付くという例が多いようです。

 

 吹き出し口は上り框の真ん中の900mmだけですが、両サイドもダミーを付けておけば上り框下の土台全体を点検できました。

 

 さらには、玄関全体にダミーを付けて取り外し可能にしてしまえば、玄関全体の点検が可能でした。