床の気密 番外編 和室の床 | ヒートショックのない家を建てる

ヒートショックのない家を建てる

高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 和室の床からも床下の空気が漏れます。

 和室の床はもちろん畳です。

 畳は通気性が良く、湿気を吸収しますが、近年では気密性能を上げるために、下板材に通気性のないものを使うことが増え、湿気を溜め込んでしまいカビが発生することが増えました。

 本来は通気性を良くするため、根太の上に少し間隔を開けて杉板を張りその上に畳を敷きます。

 この家は基礎断熱+外張り断熱のため、室内の温度を保つ目的では床に気密や断熱が必要ないので、本来の構造にしています。

 このため和室の床には気密がなく床下から室内に空気が漏れます。

 ただし、この和室は床下給気口から一番遠い所にあり、和室の床は床下還気口と同じ役割を果たすため、他の部屋の様に空気の漏れはあまり問題になりません。床下還気口はこの和室の床下にあり、畳で空気が漏れる分、床下還気量を減らしています。