この強制床下給気方式の特長の一つが床下還気です。
建物の端に床下給気口を設け、反対側の端にこの床下還気口を設けています。
床下に給気された温風は途中の部屋に吹き出して、だんだん少なくなっていきますが、床下還気口から吸い出される温風量だけは最後の部屋まで届きます。この温風は床下還気口からダクトを使って空調室に戻り、空調室で温めて再び床下に給気されます。
この仕組みによって、床下を通る温風の風量を増やして、効率よく床下を温めることが出来ました。
当初は床下を温める効率のことはあまり考えていませんでした。
ネットで検索すると、基礎断熱の床下は夏に結露し易いとか、新築時の基礎のコンクリートの水分が抜けるのに時間がかかり湿気るとか、その湿気によってカビが発生し易いとか、シロアリ対策のためには床下の空気の流れが有効だとか、いろんなことが書かれていたので、とにかく床下にたくさんの空気を流さないといけないと思いこの様にしたのです。
結果的には、熱を素早く基礎に伝え、基礎の蓄熱効果を最大限に利用することが出来ました。