寒暖差の吸収 | ヒートショックのない家を建てる

ヒートショックのない家を建てる

高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 昼夜の寒暖差の吸収を温湿度センサーのグラフで見てみます。(赤が温度)

 空調室のエアコンは4月末にOFFにしています。

 特に寒暖差の大きかった5月8日のグラフです。

 

 室外の温度はご覧の様に最低気温6℃、最高気温26℃で、20℃もの寒暖差があります。

 

 これが空調室に入ると寒暖差は2℃以内に縮まります。

 外気は空調室に入る前に全熱交換器を通り、さらに室内の空気と混合されるので、この様に温度の変動幅が小さくなります。

 この空気が床下に給気されます。

 

 床下のベタ基礎表面の温度です。

 ほとんど温度変化がありません。基礎の熱容量が大きいことを示しています。

 

 基礎の熱容量のおかげで、床下の温度変化は、空調室の温度変化よりも、さらに少なくなっています。

 

 床下の空気は床の吹き出し口から居室に供給されます。

 居室は床下よりも若干温度変化がありますが、床下の安定した空気のおかげで温度変化は抑えられています。

 もちろん、建物の断熱効果が高いことも役立っています。