空調室は小屋裏に設置 | ヒートショックのない家を建てる

ヒートショックのない家を建てる

高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 床下暖房の熱源となるエアコンは、小屋裏に設置した空調室に納めました。ここで床下に給気する温風を作ります。

 

  タラップを上がった右側の部屋が空調室

 

 小屋裏に設置すると、メンテナンス時に天井からタラップを降ろして、小屋裏に上がらないといけないので不便ですが、設置スペースや騒音のことを考えて、このようにしました。

 

空調室の入り口、一番奥に見える金属製の箱が第一種換気扇

 

 エアコンの他に、音の気になる換気扇もこの部屋に閉じ込めてしまい、騒音を軽減しています。

 第一種24時間全熱交換換気扇は大きいので空調室には入れていませんが、空調室の隣に設置して、メンテナンスし易くしています。

 空調室のサイズは、幅1500mm、奥行2600mm、高さ最大1300mm、最小800mmで、この部屋の壁にエアコンを取り付けています。

 

手前の2台が床下給気換気扇、奥にエアコンが見える

 

 換気扇は3台で、2台が床下給気用、1台が床下還気用です。

 床下給気用の換気扇は1台で最大風量575㎥/h(強運転)ですが、最大風量で運転すると騒音が大きくなるので、300㎥/h(弱運転)にして2台使いで600㎥/hにしています。

 最初、私が考えていたのは、もっと小さくて複雑なものでした。換気扇も外付けで、エアコンだけを収めたものだったので、「エアコンボックス」と呼んでいました。

 この「空調室」は建築士の方に設計して頂いたもので、エアコンや換気扇の配置が良く出来ており、メンテナンス性も良くなっています。サイズも小屋裏のスペースを最大限に利用して大きくとっています。安定して均一な温風を作るには、やはりある程度の大きさが必要なようです。