「価値観が合う相手なら、衝突は避けられる」

そう思っていた時期がありました。

 

でも今の私は、


“価値観が合う”という概念そのものを、
信用していません。

 

親子でも。
姉妹でも。
ましてやパートナーならなおさら。

 

価値観は、
一人ひとり違って当たり前です。

 

正確に言うなら、

 

「その場面で、どの価値観を優先するか」

その順位が違うのだと思います。

 

うちの夫婦は、
たぶん世間的には「仲がいい方」です。

 

でも、
 

日常の中で、

「イラっ」

とすることは、
 

普通にあります。

 

なんなら、
他の人なら腹が立たないことでも、
夫には腹が立つことがあります。

 

でも今は、
そこで“感情に反応する”のではなく、

“どう対応するか”

を意識するようになりました。

 

コネクションプラクティス(略してコネプラ:共感と洞察を組み合わせて「つながり」をつくるコミュニケーション)


を、学ぶ前の私は、

 

感情に反応して、
夫と衝突していました。

 

しかも、
取るに足らないことで。

 

例えば、
こんな調子です。

 

私「食事の時、“ありがとう”って言ってほしい」

 

夫「言ってるよ」

 

私「いや、言ってない」

 

夫「聞こえてないだけじゃない?」

 

……たったこれだけのことなのに、

お互いイラっとしてきて、
感情に反応し始めると、
もう止まりません。

 

夫「なんで食事の時にそんなこと言うの?」

 

私「なんでそっちがキレるの?」

 

私「もう作らない!」

 

夫「だったら食べない!」

 

はたから見たら、
笑っちゃいますよね。

 

でもその時の本人たちは、
大真面目。

一度反応モードに入ると、
冷静なやり取りは難しくなります。

 

売り言葉に買い言葉の後は、

 

「もういい!!」と会話を打ち切り、

 

無言のまま一日を過ごし、
翌朝もどこかよそよそしい。

必要最低限の会話だけ。

 

後味の悪い時間を、何度か繰り返していました。

 

でも今は、
変わりました。

 

 

夫の表情や声色で、

「あ、(反応に)スイッチ入ったな」

と分かるようになったのです。

 

もちろん、
その時は私自身も、
感情に反応するスイッチに手が伸びています。

 

でもそこで、

「ストップしよう」

と伝えます。

 

感情に反応している時は、
冷静なコミュニケーションはできないからです。

 

いったん距離を置いて、
少し落ち着く。

 

夫はコネプラを学んでいませんが、

 

「私が“ストップ”と言った時は、
そこでいったん終了しよう」

ということは共有しています。

 

そして、
お互いが落ち着いてから、
改めて話します。

 

まず、

「私は寂しかった」

と伝えます。

 

その奥には、

“配慮”や“思いやり”

を必要としていた気持ちがあったこと。

 

その日、仕事や家事で疲れていたこと。

それでも頑張って夕食を作ったこと。

そんな背景も含めて伝えます。

 

そして次に、

 

「あなたがイライラしていたのは、
理解や居心地の良さが必要だったのかな?」

と、
夫の感情と

ニーズを推測して質問します。

 

ここで大切なのは、

 

私は、
夫に腹を立てていたわけではない、
ということです。

 

そして、

夫の言動に腹が立ったわけでもないのです。

 

正確に言うと。

 

夫の行動は、引き金にはなったけれど、

 

私の感情が(寂しい・悲しい)と動いたのは、

 

自分のニーズ(今回の場合は、配慮・思いやりなど)

が満たされなかった。

 

ということなのです。

 

コネプラでは、

ネガティブな感情が動くのは、

自分のニーズが満たされていない時

 

と学びます。

 

そして、

ポジティブな感情が動くのは、

自分のニーズが満たされた時

 

 

自分の感情やニーズは、
自分で特定できます。

 

でも相手のことは、
推測しかできません。

 

だから、
確認する。

 

もしズレていたら、
訂正してもらう。

 

そうやって、
お互いの感情とニーズを受け止められた時

 

「どちらが悪いか」
という戦いではなくなり、

 

相手をより深く理解し、
つながりが戻ってくるのです。

 

こころがつながると、

 

夫が言葉に出さなくとも、

私に感謝と尊重と愛情を持っていることを

感じられたのです。

 

以前なら、
口論に発展して、

二日間程度、冷戦していたかもしれないことも、

 

今ではダメージなく、リカバーできます。

 

それだけでなく、
前より深いところで、
つながりを確認できるようになりました。

 

 

コネプラでいう“共感”は、

 

☑同意でも、
☑同情でも、
☑励ましでもありません。

 

自分に対しては、
【感情】と【ニーズ】を特定すること。

 

相手に対しては、
【感情】と【ニーズ】を推測すること。

 

それが、
「共感」なのです。

 

パートナーシップで深いつながりを得るには、

 

感情が動いた時に、

 

それがネガティブであっても、
ポジティブであっても、

相手と“真の共感”ができることが

 

大きな力になると、

 

私は日々
体感しています。